鮎川のお尻のあな

鮎川が何かしらやります。のびのび更新

pH測定紙でいろいろ測る会

「赤信号、青になったら歩くアリ」「青い梅、赤くするのに賛成だ」きっと誰もが小学校で覚えたこの言葉、何を意味していたか読者の皆さんは覚えているだろうか。これは液体の性質を測定するリトマス紙の反応を覚えるための語呂合わせだ。このリトマス紙を使えば、液体が酸性であるか、アルカリ性*1であるかを調べることが出来る。今回はそんなリトマス紙の上位互換、pH値まで測定できるものを手に入れたので、日常に潜む様々な液体のpH濃度を測定してみる。

pH測定紙

今回購入したpH測定紙はこちら

Amazonで1000円弱

このpH測定紙は酸性かアルカリ性かどうかだけではなく、pH濃度0-14までを判別できる優れもの。小学校の理科室からこっそり拝借していたあいつが進化して堂々と目の前に。

テンションあがる

さっそく開封してセッティングしてみた。うわ、なにこれかっこいい。一家に一台(?)pH測定紙。ちなみにpH7が中性、値が小さいほど酸性が強く、大きいほどアルカリ性が強い。難しい。

なにはともあれ測定

興奮するのはほどほどにして、さっそく測定していく。今回は鮎川の自宅にあるものをひたすら測定してみた。日常を理解することから科学は始まるのだ。

カルピス

記念すべき最初の測定対象はカルピスウォーター。鮎川は最近カルピスにハマっていて、1日3本はこれを摂取している。鮎川の日常といえばこれは欠かせないのだ。

飲みかけのカルピスが大量に転がっている。

測定方法は至ってシンプル。まずは測定対象を少量採取する。

少量…少量…?

採取できたらこれにpH測定紙を浸して、付属のpH表と比較する。

目が悪いから判別が難しい

画像ではわかりづらいが、ほんの少しオレンジがかった色に変化した。pH表と比較するとカルピスはpH5であることが分かった。このような感じで様々なものを測定していく。おふざけは不要、今回は真面目な記事なのだ。

コーンポタージュ

続いてはコーンポタージュのpH濃度を調べる。コーンポタージュとコーンスープって同じものなの?生涯の謎。

昔はコーンが詰まっちゃうことが多かったよね。企業努力の賜物

カルピスと同様の手順で測定して…

コンポタは酸性。酸っぱくないのに

コーンポタージュはpH6、飲み物は酸性が多いのかな?

エナジーGym

お次はエナジーGym、炭酸がきついジュースだ。オロナミンCみたいなやつ。

おしっこみたい

酸っぱいし酸性なんだろうな。とりあえず測定

赤い!楽しい!

おぉ!先の2種類よりも大きく色が変化した。pH濃度は2~3、どちらかといえば3に近いだろうか。鮎川はもっと赤くなるかと思っていたのだが…。これpH0とかむちゃくちゃ酸っぱいんだろうな。

めんつゆ

枕元に常備しているめんつゆも測定。pH濃度は4、カルピスと一緒なのは意外。

めんつゆご飯が好き

今回の記事は画像が多いな…。サクサクっといこう。

飲めないやつ

さて、ここまでは飲料のみを見てきたが消毒液なども測定してみよう。違いはあるのかな。わくわく

左からコンタクト液・消毒剤・洗濯液・シャンプー

コンタクト消毒液

まずはコンタクトの消毒液。視力が生後3か月の赤子以下の鮎川にとっては必需品のこちら。pHは…。

もっと低いと思ってた

pH6、意外と中性に近い。ちなみにこの消毒液は専用のケースに入れることでコンタクトの消毒、中和を行える代物。

ケースに入れて6時間放置!

中和を待たずに目に入れると激痛が

中和後のpH濃度を測定してみるとしっかり7になっていた。すごい

オスバンS

オスバンSは意外と知られていない消毒剤。臭いのきついものの掃除などに便利な消毒剤だ。様々なものを腐敗させることを生業とする鮎川にとって欠かせないもの。

たすけて!オスバンS!

さっそくpH測定紙を浸す

俺じゃなきゃ見逃してたね

うわぁっぁぁぁぁぁぁ!!

すさまじい勢いで変色した。やっべぇ!

勢いと濃度は比例しない

pH濃度は8。はじめてのアルカリ性

洗濯液

続いて洗濯液のAttack ZEROを測定。もともと薄緑だけどどうなるのかな。

汚れがよく落ちる

着色料のせいかも

pH濃度は8。うーんアルカリ性。しかしここで事故が。特に何も考えずpH表の上に洗濯液を落としたところ…。

こうやって汚れを落としてるんだ…。

なんとプリント面が洗濯液によって溶けてしまった。思わぬところでその仕事ぶりを見せつけられ困惑する鮎川。pH8恐るべし。

シャンプー

次はひまわりシャンプー。良いにおいがするから好き。好きすぎて友人にひまわりシャンプーの利用を強制している。

うまく浸せない

ひまわりの色ダァ…!

pH濃度は黄色の6。ひまわりだもんね。うれしいね。

ぺぺ

おまけにぺぺローションも測定してみる。無味無臭だから中性と予測。

ぺぺ。それ以上でもそれ以下でもない

ローションが緑色に変色するのはなんだか怖い

なんとぺぺローションはpH8。誤差といえば誤差だが、完全な中性でないのは意外。

その他

さて、ここまでで身近なもののpH濃度を測定してきた。しかしもっと我々にとって身近な液体が存在する。そう、体液だ。体液のpH濃度を測ることで自身の健康状態を知ろうではないか。…と思ったのだが、体液の採取状況を記事にするのはいろいろとまずそうなので、結果だけ紹介する。ごめんね。

左からよだれ・涙・血液・精液

血液がpH10!?!?!?!?

これは異常だ。血液というのは本来中性を保つもので、その振れ幅も非常に狭いことが知られている。しかし、鮎川の血液は濃い緑色を示した。うわーやべー、やっぱ新人類じゃん。鮎川は酸っぱい飲み物が好物なのだが、なんだか理由が分かった気がする。

pHのお話

ここまでpH測定紙をつかった実験を紹介したが、「そもそもpHとはなんぞや」といった読者も多いだろう。鮎川は自然を観察することこそが科学の第一歩であると考えているため細かい話はあえて避けたのだが、興味をもってくれた人のため簡単にpHについて解説しようと思う。興味のない人は読み飛ばしてもらって構わない。てかここまで読むような変人いないでしょ…いないよね?(いつもありがとうございます)

pHとは

pHとは物質中の水素イオンの濃度を表す指標のこと。「ピーエイチ」または「ペーハー」と読む。*2イオンというのは物質を構成する分子や原子が電荷*3をもったものの事で、他の物質になにかしら影響を与える性質をもたらすものという程度の解釈で問題ないだろう。この時、水素イオン(+)が多ければ酸性、水酸化物イオン(-)が多ければアルカリ性と区別する。また、酸性は金属などを溶かしやすく、アルカリ性はタンパク質などを溶かしやすいという性質がある。

物理ドコ…?ここ?

pH濃度・イオンについてはまだまだ興味深い話があるのだが、それは各々調べてみてほしい。鮎川は物理系だから化学についてはあんまり詳しくないしね…。

まとめ

というわけで今回はpH測定紙をつかって身近なもののpH濃度を調べてみました。ひさびさにやってみたけど楽しいね。鮎川の血液と精液がそこそこのアルカリ性を示したのがすっごい恐怖だよ。酸性のものを摂取してバランスとらなきゃ…。生活習慣のチェックにpH測定はオススメかもしれませんね。pH測定紙は安いからみなさんもぜひやってみてください。

サンプルをどんどん増やそう

おわり

*1:塩基性ともいう

*2:2022ではピーエイチが標準

*3:電子による電気的な量